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“関係性を大事にする”ということ


        ☆雇用システム研究所メールマガジン☆
                               創刊第1号
                               05/08/01


皆様、こんにちは。
蒸し暑い日が続いておりますが
いかがお過ごしでしょうか?
この度は購読のお申込み、誠にありがとううございました。

雇用システム研究所メールマガジン創刊第1号をお送りします。

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“関係性を大事にする”ということ
――いま企業の社会的責任(=CSR)を考える――


■ナイキの直面した不買運動


 1997年、世界最大のスポーツ用品会社・ナイキが窮地に立たされたことがありました。
 ナイキが製造を委託していた東南アジアの下請工場で、強制労働・児童労働の問題があることが、NGOにより暴露されたのです。倫理的に問題のある工場と取引をしていること自体が問題視され、厳しい批判や不買運動にさらされました。当初、下請工場で解決すべき課題であるとして関与しなかった同社も、問題の広がりを受けて全面的な対応に乗り出すことになります。下請工場での就業最低年齢を引き上げるとともに、NGOを共同設立して労働環境改善及び教育援助を行いました。
結果、消費者からの支持回復に結びつけることができたというものです。


■企業はさまざまな関係性のうえに成り立つ


 企業は「自社が儲かればそれでいい」というものではありません。
 企業は、株主や消費者、従業員、金融機関、取引先、地域社会…といった広範な利害関係者との関係の上に成り立っています。また、地球環境の恵みのもとで、地球環境に影響を及ぼしながら生産活動を行っています。
 企業は、経済的な利益を追求するだけでなく、環境保全・雇用確保・人権など社会問題についてバランスよく責任を果たすべし。この考え方、あるいはそれを具現化する尺度が、最近新聞やニュースでもよく話題になる「CSR(Corporate SocialResponsibility )」です。 ナイキの例にもよるとおり、グローバル化によって企業の関係性は遠く海外にも及び、企業はあらゆる局面において法令や倫理の遵守を要求されるようになってきているといえます。


■反面教師としての悪徳リフォーム業者


 ところで最近、高齢者を食い物にした悪徳リフォーム業者の摘発が相次いでいます。言葉巧みに擦り寄り親近感を抱かせ、次に不安を煽り、混乱に乗じて契約をとりつける業者たち。利幅の大きい仕事を社員が取ってくるように、原価が売り上げの45%を上回ると歩合給がいっさい出なくなる給与体系を採用し、成績のいい社員には高級外車が贈られたと報じられています。成績の上がらない社員には上司らが集団暴行を加えていたとか。
まさに、「自社が儲かればそれでいい」を地でいっています。しかも、そのための手段がカネと暴力。CSRを考えるうえで、あまりにも鮮明な反面教師です。
会社幹部は事件への関与を否定しているようですが、社員を犯罪行為に走らせるような抜き差しならないシステムを構築していた事実が非難に値します。
 企業の社会的責任とは、さまざまの関係性をごくごく当たり前に大事にすることです。
利益を生み、関係性にも配慮できる社員をいかに育てていくか。そのための責任ある処遇体系を構築し実践していくことが、まず第一歩といえるのではないでしょうか。
(福島敏之)


■講演のお知らせ■


東京富士大学 東京富士アカデミー
8/25〜9/2 夏期集中CSR(企業の社会的責任)連続講座
日本のCSR研究の第一人者である一橋大学谷本寛治教授の講演をはじめ、多彩
なゲストスピーカーにより、CSR活動の課題と要点を解説します。
詳細は、http://www.fuji.ac.jp/

◆ 編集後記◆     

CSRの基本は、“清く、正しく、美しく”であることを、あるCSRの講演で拝
聴し、私の好きな言葉と同じで感銘を受けました。
今、企業を取り巻く雇用環境は激変し、働き方の多様化とともに労働者の意識も
多様化し、労使間のトラブルが増加の傾向にあります。労使間のトラブルを未然
に防止し、企業が健全経営を行うためには“CSR”対策が必要だと痛感していま
す。このメルマガは、CSRをベースにした今後企業に求められる“労働環境の
風”をお伝えできたらと思い作成しました。
今後、皆様の忌憚ないご意見をいただきながら、内容を充実させていきたいと
思っていますので、よろしくお願い申し上げます。(白石)

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発行者  雇用システム研究所 代表 白石多賀子
     東京都新宿区新小川町9番5号畑戸ビル   
     アドレス: info@koyousystem.jp



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