パワハラ被害とメンタルヘルス
☆雇用システム研究所メールマガジン☆
第5号
05/10/01
皆様、こんにちは。
秋の訪れを感じるようになりました。
いかがお過ごしでしょうか?
雇用システム研究所メールマガジン第5号をお送りします。
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パワハラ被害とメンタルヘルス
(前回に引き続き、今回もパワハラです。)
■パワハラ被害の83%にメンタル面の影響
パワハラ被害は、メンタルヘルスの不調につながることが少なくありません。
中央労働災害防止協会の調べによれば、パワハラ被害を受けた社員がメンタル面で問題を生じたという企業は「83%」にのぼっています(「パワーハラスメントの実態に関する調査研究報告書」)。
では、被害者は具体的にどのような行為をパワハラとして体験しているのか。
前掲報告書の相談事例(複数)から抜粋してみますと…
■怒鳴る、無視する、「いつやめるの?」
▽業務上のわからないことを質問すると「そんなこともわからないのか」「自分で考えろ」 と怒鳴る。自分の判断で行動すると「どうして相談しなかったんだ」「おまえは社会人失格だ」と怒鳴る。
▽事あるごとに揚げ足をとり、怒鳴りつける。学歴や体型をあげつらってなじる
▽書類を投げながら「ぶっ殺してやる」と叫んだり、灰皿を叩きつけたりする。
▽突然顔を平手で力一杯殴られた(理由はわからない)
▽挨拶しても無視する、大事な行事予定を自分だけに連絡しない
▽面と向かって「いつやめるの?君みたいな人は次の仕事もないか」と言う
――など。いずれも共通しているのは、指導者が良好なコミュニケーションを維持しようという努力を放棄しているという点です。
暴力性を帯びた言動は、心的外傷をもたらしてパニックや抑うつを引き起こす原因にもなります。無視したり、あからさまな忌避行動をとったりするのは、人間の基本的な欲求である「所属・親和の欲求」の充足を断ち切り、精神的に追い詰めていきます。
上の体験を明かした被害者の中には、退職に追い込まれた被害者も、なんとか服薬しながら勤め続けている被害者もおられるとのこと。
精神障害にかかわる労災認定が請求件数・認定件数とも過去最高を更新している今日。パワハラは決してなおざりにできない課題です。(福島敏之)
■研修会のご案内■
★公益通報者保護法説明会(東京都会場)
平成18年4月1日に公益通報者保護法が施行されます。国民の生命、身体、財産等について通報した労働者を事業者による解雇等の不利益な取り扱いから保護することを定めた法律です。説明会は、内閣府の主催による内閣府国民生活局企画課担当者が行います。
平成17年10月27日(木)13時30分 都庁第一本庁舎 5階 大会議場
参加申込み締切日 10月15日(金)
参加申込み連絡先 東京都産業労働局雇用就業部労働環境課労働相談調整係
03−5320−4650
★平成17年度雇用管理改善リーダー育成研修会−人事労務担当者コース(後期)−
平成17年11月10日から12月13日の間 6日
主催 東京都労働相談情報センター事業係 詳細は、03-5211-2200へ
tp://www.hataraku.metro.tokyo.jp/ibento/kyoiku/jinjiroumu/koyoukanri_leader17_ato.html
■書籍の推薦■
これだけは知っておきたい「年金の話」平成17年度版
執筆 社会保険労務士 横 山 玲 子 他
“年金”と聞いただけで難しいと拒否反応を示される方が多くいます。そんな方々に年金の疑問をわかりやすくQ&A方式で説明しています。
発行:株式会社日本プロダクツ 定価420円
TEL 03-3413-0333
◆ 編集後記◆
最近、不採用者から採用選考後に、採用選考の結果を開示等するよう求めてくるケースが増加しているそうです。「不採用者がなぜ?」と疑問に思われるでしょうが、開示をしない場合でもその旨を本人に通知しなければなりません。
不採用者からの開示請求に対しては、「採用選考で取得した個人情報は6カ月以内に削除します。」として、開示請求の対象となる「保有個人データ」に該当しないようにします。このときの注意は、採用者の個人情報も削除の対象になりますので、入社後に再度提出を求める必要性があります。また、履歴書等の個人データの返却方法もあります。
トラブル回避には、利用目的を通知・公表・明示し、更に不要な個人データはできる限り速やかに返却、廃棄すべきでしょう。(白石)
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発行者 雇用システム研究所 代表 白石多賀子
東京都新宿区新小川町9番5号畑戸ビル
アドレス: info@koyousystem.jp
今週のメールマガジン第5号はいかがだったでしょうか?
お楽しみいただければ幸いです。これからさらに内容充実していきたいと思
います。
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