労働時間と健康
☆雇用システム研究所メールマガジン☆
第7号
05/11/01
日増しに寒さの募る昨今を迎えております。
皆様、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
雇用システム研究所メールマガジン第7号をお送りします。
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労働時間と健康――ゆとり創造月間にて
11月は「ゆとり創造月間」です。
いまから20年前に、“内需拡大策”の一環として創設されました。11月とされたのは、「文化の日」や「勤労感謝の日」があるから(らしいです)。
――というわけで、長時間労働を減らそう、働き過ぎを改めようという話。
☆☆長時間労働による心身への悪影響☆☆
長時間労働は心身に悪影響を及ぼし、最悪の場合、過労死や過労自殺という事態に及ぶ危険性があります。
これまでの疫学調査により、脳・心臓血管障害の発症と睡眠時間の短さとは相関関係があることが確認されています。特に「睡眠時間5時間以下」が続くと、その相関が強くなるのだとか。
日本人が食事や通勤や身支度などにあてる時間は1日平均5〜6時間。残りの時間を睡眠と仕事だけに当てるとすると、睡眠時間が5時間以下となるのは「時間外労働が5時間以上」の状態。これを月に直した「100時間」が、現在、労災認定の重要な判断基準とされています。
☆☆二極化する労働時間分布☆☆
平成16年における年間総実労働時間は1,840時間。
全体としては減少傾向が続いていますが、その分布をみると、労働時間の短い者と長い者の、いわゆる「二極化」が進んでいるそうです。
この「ゆとり創造月間」を機に、長時間労働による疲労が職場内に蓄積していないか、点検されてみてはいかがでしょうか。
【来年からは…】
このたび国会で労働安全衛生法等改正案が成立しましたが、これにより来年4月から「1か月当たり100時間超の時間外労働を行った従業員に対して、事業主は医師による面接指導を受けさせなければならない」ということになります
(費用は全額事業主負担)。
※労働者数50人未満の事業場については2年の経過措置あり=平成20年4月から施行=)
(福島敏之)
■書籍の推薦■
これだけは知っておきたい「年金の話」平成17年度版
執筆 社会保険労務士 横 山 玲 子 他
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発行:株式会社日本プロダクツ 定価420円
TEL 03-3413-0333
◆ 編集後記◆
先日、宝塚歌劇の『龍星』を観劇しました。この作品は、中国の中世、宋・金・西夏時代、“名前”すら持たない一人の孤児が皇帝の息子と入れ替わり、数奇な運命に導かれて、ついには宋の皇帝にまで登りつめ、この世のすべてを手にする物語です。
最終場面で、前皇帝の息子で皇帝になるべき者と偽りの皇帝との戦いで、真の皇帝は偽りの皇帝の家臣に殺されてしまい、最後に偽りの皇帝が「朕は、皇帝なり」と叫び幕が下ります。
歌も芝居も上手な安蘭けいさんが演じるところの偽りの皇帝を主人公とするこの物語で、偽りの皇帝が生き延びるのは当然なのかも知れませんが、「悪が生き残るのはおかしい」と少々抵抗感を抱きました。
やはり、最後は、正直者や正義が生き残らなくては、人生はやっていられません。そう思うのは私だけでしょうか。 (白石)
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発行者 雇用システム研究所 代表 白石多賀子
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今週のメールマガジン第7号はいかがだったでしょうか?
お楽しみいただければ幸いです。これからさらに内容充実していきたいと思
います。
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