リスクマネジメントについて(2)
☆雇用システム研究所メールマガジン☆
第9号
05/12/01
いよいよ師走です。日増しに寒さに向かう毎日となりました。
皆様、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
雇用システム研究所メールマガジン第9号をお送りします。
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リスクマネジメントについて(2)--------エラーとコミュニケーション
ある新聞が今夏、取材もせずにあたかも事実のように記事掲載してしまうという、前代未聞の虚偽報道を引き起こしました。会話内容も会談場所も事実無根の「創作」で、これを書いた記者は懲戒解雇となりました。
☆☆ ちょっと取り繕うつもりが...☆☆
元記者は、その日の夜勤当番があるからという理由で、出張先から取材を断念して帰ってきました。しかし、上司に報告を求められたときに、とっさに、さも密着取材してきたかのような受け答えをしてしまいます。
《ちょっと取り繕っておけば?》という気持ちだったといいますが、上司は話を十分に聞くことなく、内容をメモにまとめて本社にメールで送るよう指示。嘘だとは言い出せなくなり、メモをメールしたら、そのまま一人歩きして記事になってしまった----という顛末です。
“取り繕う”という行為自体、咎められるべきものですが、そのあと訂正する空気もチャンスもなかったことが、不幸を呼び込んでしまいました。
☆☆ 墜落事故に学ぶコミュニケーションの重要性 ☆☆
思い起こすのは、1978年のオレゴン州で起こった航空事故です。
激しい気性の上司(機長)を激怒させるのが恐ろしくて、残り燃料がゼロに近づいていることを副操縦士たちが進言できず、飛行機は燃料切れで森に墜落。乗員乗客計189名のうち10名死亡という惨事を引き起こしてしまいました。
発生したエラーを修復できないまま事故に至った点といい、その背景にコミュニケーションの断絶があった点といい、虚偽報道事件と二重写しのように見えてきます...。
* *
誰もがエラーをする可能性があります。その前提に立って、チームによってエラーを管理するという発想が必要です。
航空業界では、コックピット内での「コミュニケーション」と「チームワーク」が安全運行に決定的に重要であるとの認識に立ち、専門のプログラムがパイロットの訓練に取り入れられるようになりました。
スピードが求められる現代の職場は、考えてみればコックピットのようなもの。部下や仲間が孤立していないかどうか、チームワークやコミュニケーションが良好にとれているかどうかが、会社としてのリスクマネジメントにも連なっています。
(福島敏之)
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◆ 編集後記◆
メルマガ3号で取り上げられた元カリスマ体育教師原田隆史・天理大学人間学部講師の講演を聴きました。今や、変革を求めている企業において原田式の自立型人材育成法が話題になっています。まずは、「目標設定」したら、その目標を達成するための方法を考えます。その方法を考える前に自己分析をしなければなりません。
そして目標達成のために、自分を変えること(主体変容)が重要になるそうです。
原田氏は関西人ですのでお話しが面白く、あっと言う間の2時間でした。楽しさとともに非常に考えさせられる有意義な講演でした。
皆さんも、自分を変えたいとお思いでしたら、原田氏の本をお読みになることをお勧めします。
(「夢を絶対に実現させる方法!(DVD付)」日経BP社発行他)
(白石)
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お楽しみいただければ幸いです。これからさらに内容充実していきたいと思 います。
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