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新入社員育成 〜成長を通じての自分探し〜


        ☆雇用システム研究所メールマガジン☆
                                 第43号
                               2007/05/03
          http://www.koyousystem.jp


ゴールデンウィークも後半になりました。夏のような暑さの東京です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

雇用システム研究所メールマガジン第43号をお送りします。


新入社員育成 〜成長を通じての自分探し〜


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☆☆ デイトレーダー型社員、実は“一所懸命”? ☆☆

 今年度の新入社員のタイプは、安定株主になりにくい(定着しにくい)「デイトレーダー型」である――というお話を前回いたしました。この見立ては企業・学校等の就職・採用関係者の声を反映したものですが、一方で当の新入社員たちに聞いてみると、「今の会社に一生勤めたい」という“一所懸命派”の答えが45.9%と半数近くにのぼり、過去最多を記録したそうです(社会経済国民会議「2007年度新入社員意識調査」)。

 かつては「チャンスがあれば、転職してもよい」

という“転職容認派”の新入社員が過半数を占め、30ポイント以上も“一所懸命派”を引き離す勢いでしたが、ここ数年両者は拮抗。昨年に逆転し、今年になって一所懸命派が大幅に転職容認派を上回る結果でした。
 短兵急に「なんだ、今年の新入社員は長く居つくんじゃないか」という結論を出したくもなりますが、入社時の期待が大きければ、現実を直面した後の落胆もまた大きくなろうというもの。企業とて、安心してもいられません…。


☆☆ 自分をめぐる評価ギャップと「負のスパイラル」 ☆☆

 入社前に描いていたイメージと、入社後に体験する「実態」とのギャップが、若年社員の退職にきっかけを与えていることは確かです。若年社員が往々にして直面する「これが、自分が一生を賭けるに足る仕事であるのか?」という自問は、裏を返せば、「自分はいかなる一生を送るべき人物なのか」というきわめて観念的な問いに連なります。つまり答えが出ません。
 自身で見積もる“本来の自分”と、入社後にあてがわれた仕事・役割とが、どうも釣り合わない。周りは本当の自分のことをわかってくれていない。――そういうところに意識がいってしまうと、今度は負のスパイラルに陥ってしまいます。
 もっと自分のことを理解して、自分を活かしてくれる「場」が、どこか他にあるのではないか? と考えながら仕事をするようになりますから、帰属精神が薄れ、集中も共感もできなくなってきます。すると、周囲からの評価もさらに下がってしまい、自己評価とのギャップが広がる。
そしてまた、帰属精神が薄れて…という具合です。


☆☆ 「余人を持って代え難い」存在となれ ☆☆

 ではどうすればいいのか? 内田樹・神戸女学院大教授は、次のように述べています。



 自分のことは自分がいちばんよく知っているというのは 残念ながらほんとうではありません。
 「本当の私」というものがもしあるとすれば、それは共同的な作業を通じて、私が「余人を持って代え難い」 機能を果たした後になって、事後的にまわりの人たちから追認されて、初めてかたちをとるものです。 私の唯一無二性は、私が「オレは誰が何と言おうとユニークな人間だ」と宣言することによってではなく、

 「あなたの役割は誰によっても代替できない」

と他の人たちが証言してくれたことで初めて確かなものになる。



(内田樹『下流志向――学ばない子どもたち、働かない若者たち』講談社刊)


 若年社員が、まず日々の仕事をきっちりこなして、「余人を以って代え難い」と社内外に認められる存在となること。それが、彼にとっての「成長を通じての自分探し」だということです。
 会社としては、それを支えるためのケアや仕事の切り出し方や態勢づくりが必要となってきます。
 (次号に続きます。)                   (福島敏之)




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平成18年4月1日より「高年齢者雇用安定法」が改正されます。
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◆ 編集後記◆  



4月は、大変ハラハラ・イライラの日々となりました。
 雇用保険料率改正が3月29日に成立し、4月1日付で施行される予定が厚生労働省職員の失態で、民主党国会議員を怒らせてしまい成立しませんでした。
結局、4月19日に成立し、4月1日に遡って適用になりました。4月給与の雇用保険料率は、成立前にもかかわらず、お客様のご理解で引き下げ料率を適用して問題なく処理できましたが、本来、4月1日到着の労働保険料申告書が25日頃の到着となり、例年は連休前に9割処理で余裕の連休ですが、今年は慌ただしい連休になりそうです。
ふと、脳科学者の茂木健一郎氏の“創造的「空白」”を思い出しました。日本人にはこのような視点が欠けているようです。これは、英国の“Gap Year”からきているようですが、“数日でも”、たと え “数時間でも”余裕を持つことが、新たなものに気づくことにつながるそうです。マネジメント面でも、“いつもの状況を変えられない人には、指導してあげる必要性”があるようです。
連休は、のんびり・ゆっくりし、新たな自己発見をしましょう。   (白石)



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発行者  雇用システム研究所 代表 白石多賀子
     東京都新宿区新小川町9番5号畑戸ビル   
     アドレス:info@koyousystem.jp




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  お楽しみいただければ幸いです。今後もさらに内容充実していきたいと思います。
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