「壁」を打破するために(プロローグ)
☆雇用システム研究所メールマガジン☆
第12号
06/01/16
寒気いよいよ厳しく、ひたすら春を待つ日々を送っています。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
雇用システム研究所メールマガジン第12号をお送りします。
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「壁」を打破するために(プロローグ) 〜ミュージカルを観て
毎日寒いですね。
関東地方では、観測至上最も寒い冬(昨年12月の記録)だとのことです。
道路網が雪で閉ざされ、孤立してしまっている地域の姿が、日々、ニュースで報じられています。無事に息吹の春を迎えられることを願ってやみません…。
☆☆身分がものいう時代の、平等への憧れ☆☆
さて、先日、「落陽のパレルモ」というミュージカルを観劇しました(宝塚歌劇団)。
19世紀半ば、統一イタリア王国に併合されたシチリアを舞台に繰り広げられる、貧しい農村出身の兵士と貴族の娘との“身分違い”の恋物語(※パレルモとはシチリアの州都)。当時の市民革命の時代性を背景に、《すべての人が分け隔てなく生きられる社会》への希求がテーマとなった作品でした。
☆☆競争社会と下流社会☆☆
しかして、21世紀に生きる私たちの社会はどうでしょうか。
確かに、立ちはだかる身分の「壁」はなくなり、国境の壁も低くなりました。
しかし、受験戦争・成果主義・世界規模の競争激化など、常に能力や成果を問われる「心休まらぬ社会」になっていないでしょうか。
“下流社会”という言葉に代表されるように、新たな階層化の現象も見られます。
すなわち、「認められるための努力」を放棄してしまった若年層の出現です。
☆☆世代間の断絶と企業経営☆☆
《すべての人が分け隔てなく生きられる社会》は、残念ながら、今日にあっても社会的テーマであり続けています。世代から世代へ、豊かさの基盤を引き継げなくなってしまった「世代間の断絶」という形で…。
それは、企業経営や人事労務に携わる方々にとっても、切実な悩みとなっていることではないでしょうか。若年者の側に受け入れ態勢が不全であるなかで、どうしたらうまく世代交代を進められるか。新陳代謝を進められるか――等々。
* *
大きな歴史の転換点にあって、いま足元で何をしたらいいものなのか。
次回以降、続けて考えてみたいと思います。(福島敏之)
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◆ 編集後記◆
新たな年がスタートして半月、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
今冬は各地で大雪の被害が発生しておりますが、これも地球温暖化の一現象とのことです。
「我が国くらい。私くらい。」と些細なことでも、“塵(ちり)も積もれば山となる”で地球規模ともなれば大きく深刻な問題に発展します。
ところで大きな事故の発生状況をみてみますと、私たちが行っている日常業務のなかにも重大事故につながる因子が潜んでいます。
会社は重大事故を未然に防ぐために、経営者と労働者間で日頃の業務遂行に対する意識を共有することが大切になってきました。
製造現場等でよく目にする「指差確認」は、サービスや事務的業務でも大変重要です。
「指差確認」(指を差し示して確認にする)動作を行うことで、ミスを事前に防ぐことができ、また業務の完成度も高くなり、自ずと上司の評価につながっていきます。是非、実行してみてください。(白石)
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発行者 雇用システム研究所 代表 白石多賀子
東京都新宿区新小川町9番5号畑戸ビル
アドレス: info@koyousystem.jp
今週のメールマガジン第12号はいかがだったでしょうか?
お楽しみいただければ幸いです。これからさらに内容充実していきたいと思います。
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