わが社はキャリア形成ができる会社か?
☆雇用システム研究所メールマガジン☆
第18号
06/04/16
桜の咲く頃を過ぎても
花冷えの日々が続いております。
みなさま、いかがお過ごしですか?
雇用システム研究所メールマガジン第18号をお送りします。
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わが社はキャリア形成ができる会社か?
4月。フレッシュな新入社員の入った職場もおありかとお察しします。
たとえいまは頼りなくとも、願わくばそのまま定着して成長を重ね、会社を支える大黒柱に育ってほしいものですね。
しかし、現実には、新規学卒就職者のうち、中卒の約7割、高卒の約5割、大卒の約3割が、就職後3年以内に離職しています。
☆☆ 将来性がない、キャリア形成が見込めないから辞める ☆☆
なぜ辞めるのか?
1年以内で辞める者が多く理由として上げるのは
┌1位「仕事が自分に合わない、つまらない」(39.1%)
│2位「賃金や労働時間などの労働条件がよくない」(32.6%)
└3位「人間関係がよくない」(28.3%)
石の上にも3年といいますが、3年以上たってから辞めた者は、
┌1位「会社に将来性がない」(36.7%)
│2位「賃金や労働時間などの労働条件がよくない」(32.7%)
└3位「キャリア形成の見込みがない」(31.6%)が多い。
などを理由に上げています。
1年以内で辞めた者は「堪え性がなかった」ような印象をもたらしますが、3年以上たってからやめた辞めた者の回答には《何を言っとるんだ!》と声を荒げたくなる御仁もいらっしゃるでしょう。自分を棚にあげて、何が「会社に将来性がない」「キャリア形成の見込みがないだ! と。
ただ、キャリア形成に関していえば、先輩の様子をみて失望したと解釈できますので、会社にとっては厳しく受け止めなければならない指摘でありましょう。
☆☆ 組織の共通のゴールを明文化すること ☆☆
確かに、人を育てる余裕が職場から失われてきていると思います。育てられていない者が先輩となったら、なおさら部下を育てることができない。悪循環です。
組織は何のためにあるのか? ということをいま一度見直して、業務を組み立て直す必要があるのではないでしょうか。
組織であることの必然性は、「一人ではできないことを行う」ためです。
では、その組織が実現しようとしていることは何なのか? どのような意義があるのか? これからどこに向かおうとしているのか?
そうした共通のゴールが明文化されていれば、各部署でどのような能力や実力が必要なのか、そのためにどのような取り組みが必要なのか――が導き出されてくるし、余裕がないというのなら、どうしたら余裕を捻出するかの創意工夫も出てこようというものです。
* *
飲み屋で交わされる愚痴といえば、「カイシャは何を考えているかわからない」。
それと同じことをフレッシュマンたちは直感的に感じ取るのかもしれませんね。
(福島敏之)
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平成18年4月1日より「高年齢者雇用安定法」が改正されます。
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◆ 編集後記◆
東京の桜は終わり、桜前線は仙台まで北上しました。
5月中旬出版予定の"パートの処遇問題"を取り扱った本の最終校正が、やっと終わりホッとしました。
長い間、原稿を抱え込んでいますと、法律の改正があったり、雇用環境の変化により原稿の加筆や訂正に追われ、資料がオフィスに、自宅にと山のように積み重なり、いざ資料を探すとなるとその都度、思わぬ時間がかかってしまいます。
資料の管理をすべてパソコンで行えばよいのですが、つい、紙ベースにしてしまいます。そろそろアナログから脱出しないと時代の流れに遅れてしまいますね。
ともあれ、出版に向けての仲間との討論は、大変、有意義なひとときでした。(白石)
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発行者 雇用システム研究所 代表 白石多賀子
東京都新宿区新小川町9番5号畑戸ビル
アドレス: info@koyousystem.jp
今週のメールマガジン第16号はいかがだったでしょうか?
お楽しみいただければ幸いです。これからさらに内容充実していきたいと思います。
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