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高年齢者雇用を考える(2)


        ☆雇用システム研究所メールマガジン☆
                                第31号
                              2006/11/01
          http://www.koyousystem.jp


秋の色も深みを増してまいりました。
みなさま、いかがお過ごしですか?

雇用システム研究所メールマガジン第31号をお送りします。


高年齢者雇用を考える(2)---「無理なく、役に立つ」ということ---


 前回、高齢者の就労意識について、「無理なく」「役に立ちたい」という2つのキーワードをご紹介しました。これをもう少し、掘り下げてみたいと思います。

 2つのキーワード「無理なく」「役に立ちたい」は、リクルートのワークス研究所が、働き続けている高齢者23人に対する個別インタビューとその分析を通じて抽出したものでした。ちょっと長い引用になって恐縮ですが、その解説を以下に記します。

☆☆ 自分本位に働きつつ、貢献したい ☆☆

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 《高齢者の就労条件の一つが「無理なく」と聞くと、多くの人は体力的な無理がない、つまり労働時間や日数が短いことを想像するのではないだろうか。
もちろんそれを求める声もあったが、むしろ「自分の都合や希望を優先させたい」というニーズが強かった。それは日数や時間を短くというより、「これまで時間の制約を受ける働き方を40年近くしてきたので、これからはもっと自由に働きたい」「ノルマやマネジメントから離れ、やりたかったことをしたい」という
声に象徴されている。》

《もう一つの「役に立つ」で、最も代表的だったのが「ありがとうと言われたい・恩返しをしたい」という意向である。「誰かに助かったと言われることが自分の喜び」
「自分が今あるのは、会社や企業のお世話になったから。一旦退職した後は恩返しをしたい」という発言が目立った。こうした会社貢献志向は、高齢期に特徴的なものと考えられている。》

――福島さやか・ワークス研究所研究員「Works75 2006.05-05」(リクルート刊)――

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 報酬や地位のために遮二無二働くのはもういい。
 ギリギリと締め付けられるのは、できれば勘弁してほしい。
 実績云々よりも"役に立てた"ことをもってやりがいと捉え、まだまだ自分は頑張れるんだ、と実感していきたい。
 …そういったところでしょうか。

☆☆ たとえば高年齢者と若手で業務分担 ☆☆

 現存の若年・壮年社員も、そのまま働き続けていけば、いつかは高年齢社員となります。今後の労働力人口の構成の推移を考えれば、高年齢者層の社員のモチベーションをいかに引き出すかは重要課題といえます。
 …ある金属加工メーカーでは、高年齢者と若手とで一緒に業務を分担する取り組みを始めているそうです。高年齢者は経験によって培われた知恵を駆使し、若手は新しい課題に柔軟に対応する。年齢が離れているから人間関係上の相克も生じにくく、お互いが相手に頼りにされ、役に立てたことを実感できる――というわけです。
 もちろん、これは数ある解のうちの一つです。業態や社員構成や当該高年齢者の状況によって、モチベーション喚起策は様々なやり方があるのだと思います。 (福島敏之)


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平成18年4月1日より「高年齢者雇用安定法」が改正されます。
改正法の基本と導入の留意点等について事例を含めてわかりやすく説明しています。


◆ 編集後記◆  

  10月から約2ヶ月間、土日、祭日のほとんどが研修で潰れています。
 研修は、個別労働関係紛争の「あっせん代理人」の受験資格を取得するための能力担保研修です。受験資格を得るための条件は、研修日程の全部受講し、16分以上の遅刻、離席をしていないことです。 この16分以上の遅刻禁止事項は、精神的にかなり負担に感じ、いつもより目覚めも早いです。また、50分間の昼食休憩以外に休憩時間がなく、長時間同じ姿勢で椅子に座り続けていますので、エコノミック症候群になるのではないかと思うほど厳しいです。
 最近、企業が抱えている「心の病」問題は、長時間労働に原因があると言われています。私の場合は2ヶ月限定ですが、それでも1週間に1回の休日が確保できない状態は心身共に応えています。改めて身も心も「休養」させることの大切さを実感しています。
 皆さんも、心にゆとりを持って充実した休日をお過ごしください。(白石)

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発行者  雇用システム研究所 代表 白石多賀子
     東京都新宿区新小川町9番5号畑戸ビル   
     アドレス:info@koyousystem.jp



今週のメールマガジン第31号はいかがだったでしょうか?

お楽しみいただければ幸いです。これからさらに内容充実していきたいと思います。
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