人事・労務に関する御相談は信頼と実績の雇用システム研究所

社会保険・労働保険の御相談は信頼と実績の雇用システム研究所

雇用システム研究所 トップページ雇用システム研究所 個人情報保護方針雇用システム研究所 メールマガジン雇用システム研究所 お問い合わせ
雇用システム研究所 >> メールマガジン >> 期限切れ原材料使用の背景と代償

期限切れ原材料使用の背景と代償〜リスク評価を考える〜


        ☆雇用システム研究所メールマガジン☆
                                 第36号
                               2007/01/16
          http://www.koyousystem.jp



寒気ひときわ厳しく、春を待ちわびる毎日です。
皆様こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。

雇用システム研究所メールマガジン第36号をお送りします。


期限切れ原材料使用の背景と代償
〜リスク評価を考える〜


 老舗ともいえる国内大手の洋菓子メーカーが、厳しく信頼性を問われる事態が
発生しました。消費期限切れの原材料を使った洋菓子がそのまま出荷され、会社
もそれを把握していながら、事実公表や安全性確認などの対応を怠っていたもの
です。
 これまでに出荷されていた洋菓子の中には、国の基準の10倍もの細菌が検出さ
れたものがあったこともわかっています。
 同社は、工場の操業を停止し、洋菓子の販売を休止。これにより、平日で1日
当たり6千万〜7千万円、休日で1億円前後の売り上げが消える計算だそうです。
洋菓子以外の商品についても、全国のスーパーで製品撤去が進められるに至って
います…。




☆☆ いつ問題が起きてもおかしくない? ☆☆

 同社の説明によれば、期限切れ牛乳の使用は、工場に数十年勤務していたベテ
ラン作業員の判断でなされたとのこと。ただ、問題なのは背景を織り成す環境です。

 これまでの報道で判明したところでは、
▽同工場は「ISO14001」を取得し、廃棄物削減などに取り組んでいた
▽ISOに基づき、排水溝に牛乳を捨てることは禁じていたものの、
 具体的な廃棄方法は定めていなかった
▽そもそも牛乳が余ることは想定していなかったが、実際には、当該部署に、
 別の菓子製造ラインから余った牛乳が回ってきていた
▽「牛乳を捨てると怒られる」(当該部署担当者の証言)
▽原材料の消費期限は、作業に当たる職員1人がチェックするだけで済む仕組み
 ――であったそうです。

 牛乳がその部署で余りやすくなる構造が存置されながら、処分方法は現場任せ
で、そのくせ廃棄したら叱責される。原材料について他者にチェックを受けるプ
ロセスもない。これでは、いつ問題が起きてもおかしくなかったと言えます。


☆☆ 便益大きければリスク評価甘く、"現金"な人間心理 ☆☆

 社員からしてみれば、誰しも、会社から叱責を受けない平穏な日々を確保した
いという思いがあるでしょう。それはごく自然なことです。しかし、だからと
いって期限切れの不適切な原材料を使っていいことにはなりません。
また、それを許すシステムであってはなりません。前号のメルマガで、"縁起と
危機管理"のお話をしましたが、危機の原因が出会うのを妨げるようなマニュア
ルなりチェック体制なりが、この際必要なのです。
 リスク心理学によれば、「リスクの受容は便益の大きさの3乗に比例する」の
だそうです。
 つまり、利益が2倍になるならば8倍のリスクまで受容できる、利益が10倍に
なるならば1000倍のリスクまで受容してしまえる――ということです(C.Starr)。
言い換えれば、人間は、得られる便益が大きくなればなるほど、リスク評価が甘
くなる"現金"な性分を持っているということですね。
 現場で甘くなりがちなリスク評価。それを見越しての対策をあらかじめとって
おく必要があるということでしょう。             (福島敏之)

*     *



ワンポイント講座-----------教 育 指 導 編


〜『学び上手』の巻き〜

 『教える目標』を『学び上手を育てること』としました。
では、教える側が育てるべき『学び上手』とはどんな人でしょう。

誰でも一度は「学び上手な人」に出会ったことがあると思います。
 みなさんが出会った『学び上手』な人は、

□ 素直である、謙虚である、意志が強い
□ 聞き上手である、わからないことはすぐ聞く
□ 向上心がある、失敗から学ぶ
□ 物事の関連付けが上手い
□ 学んだ内容を復習し、身につけ実践する

こんな人達でありませんか。
他にもさまざまな要素はありますがそれらに共通すること、それは
 "自分の経験、先輩や周りの人々から、何かを学び自分のものにし糧にできる"
ということです。
 学び上手の人達は、たとえ"失敗をしても"失敗で終わらせない。ただでは済ま
せず、
"自分の力に代える"ことができるのです。
 そうした学び上手には「学ぶための3つの面」を持っています。
 「学ぶ心・精神」、「学ぶ技術」、「学ぶエネルギー」
 これらのうち、心とエネルギーは、その本人の性格、性質によるところが多い
ものですので、今は技術(=行動)について考えます。

 学び上手の取る行動には、ある一定のパターンがあります。彼らが具体的に何
をやっているのか?そのパターンさえ把握すれば、やり方を真似できます。
 教える相手に "「学び上手」の行動=技術を真似させ、身につけさせて、
「学び上手」"に育てましょう。                 (野口)



■新刊本の紹介■  好評販売中


   モチベーションを高め有能な人材を確保する
   パート・高齢者・非正社員の処遇のしくみ

 著者 白石多賀子・横山玲子・小松紀子・中村美智子
中央経済社 発行  定価 2,200円
パート等の非正社員の活用の仕方で、企業の生産力に格差がつきます。
今、雇用問題では、団塊世代の大量定年退職の2007年問題、非正社員の処遇
問題があります。これらの問題を解決するために第一歩を踏み出していただきた
いと願い執筆しました。また、労働基準法等の法律解説、労働・社会保険の知識
についてもわかりやすく解説しています。

 お求めは、最寄りの書籍販売店、または、雇用システム研究所までご連絡くだ
さい。


■ビデオの推薦■


 「雇用延長! 65歳定年か  再雇用か」  労働調査会 開発局企画・販売
  各巻 38,000円 2巻セット 75,000円  監 修  白 石 多 賀 子
  
平成18年4月1日より「高年齢者雇用安定法」が改正されます。
改正法の基本と導入の留意点等について事例を含めてわかりやすく説明しています。



◆ 編集後記◆  


いよいよ2007年問題の年となりました。これから3年間で団塊世代の約
700万人が定年を迎えます。これに伴う労働力人口の減少、技術・技能の継
承、退職金の負担増等が各企業の問題となって現れてきます。
 労働力として次世代を担うのが団塊ジュニアです。現在、25歳から35歳の
若者たちは、豊かな時代に育ちましたが、就職では不況の時期に重なり、また自
分の求めるものが見えず、フリーターやニートになっている世代でもあります。
この世代を労働市場に取り込む政策が行われていますが、本人たちの意識に問題
があり、それを迎える企業にとって難しい状況です。
 学卒の就職状況が改善されたとはいえ、それは一部のようです。例えば、会社
案内の入手数は大学のランクによって格差があり、また、採用内定も一人で数社
から受けている者と受けられない者の格差があり、ここでも二極化が進んでいます。
 景気回復と言われている現状で、昨年から労働者の流動が激しくなりました
が、会社が求める人材の確保はなかなか難しく、ただただ賃金だけが高騰しそう
な年になりそうです。                     (白石)


------------- ☆  ☆  ☆ --------------
発行者  雇用システム研究所 代表 白石多賀子
     東京都新宿区新小川町9番5号畑戸ビル   
     アドレス:info@koyousystem.jp




  今週のメールマガジン第36号はいかがだったでしょうか?

  お楽しみいただければ幸いです。来年もさらに内容充実していきたいと
  思います。
  ご感想は info@koyousystem.jp にお願いします。
  「こんな記事が読みたい!」というリクエストも、遠慮なくどうぞ。
  次回の配信は2月初旬頃情報を送らせて頂きます。

              e-mail: info@koyousystem.jp
              http://www.koyousystem.jp

  
  メールマガジンの配信が不要な方は、お手数ですが、
  こちら http://www.koyousystem.jp/magazine.html から配信停止を行って
  下さい。



・『雇用システム研究所メールマガジン』に掲載された情報を許可なく転載することを禁じます。


雇用システム研究所 事業案内
雇用システム研究所 組織づくり
雇用システム研究所 人事制度
雇用システム研究所 教育・研修
雇用システム研究所 メンタルヘルス
雇用システム研究所 お客様向けサービス
雇用システム研究所 個人情報保護方針
雇用システム研究所 お問い合わせ
雇用システム研究所 事務所所在地




Copyright(c) 1998-2015 KOYOU SYSTEM Co.,Ltd. All rights reserved.