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「偽装の責任はパートにあり」との弁明をどう見るか

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        ☆雇用システム研究所メールマガジン☆
                                 第56号
                              2007/11/16
          http://www.koyousystem.jp
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朝晩はかなり冷え込みが厳しくなりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

雇用システム研究所メールマガジン第56号をお送りします。

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□ 目次

● パート社員に詰め腹を切らせようとした老舗

● 「都合のいい戦力化」とパート労働法改正の本意

● 「働くことは生きること」

  (以上執筆者 福島敏之)

[編集後記]
 (編集長 白石多賀子)
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「偽装の責任はパートにあり」との弁明をどう見るか

 食品表示偽装問題の続きです。
 渦中の企業の一つ、日本を代表する老舗の料亭・名店で、目を覆いたくなるようなドタバタが繰り広げられました。


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☆☆ パート社員に詰め腹を切らせようとした老舗 ☆☆

 自社の不祥事を「パートの独断、会社は無関係」と釈明しておきながら、その実、役員自らが偽装を主導していたことが明らかになったのです。偽装の手口が広範囲かつ大規模であることから、当局も当初から会社ぐるみとの見当をつけていたところ、責を問われたパート社員が記者会見を開いて内実を明かしました。
 しかも、同社の役員は、そのパート社員に対して「私の一存でやりました」と全責任を認める旨の文書に署名を無理強いしようとしたのだとか。拒否すると大声で怒鳴り、長時間トイレにも行かせてもらえなかった…ともパート社員は証言しています。

《そうか。パートがやったことなら仕方がないか。
 まさか、あの天下の老舗がそんなことするわけないものな…。》

 とばかりに世間の見る目が緩くなるだろうと算段して、パート社員に詰め腹を切らせようとしたのだとすれば、とんでもない話です。



☆☆ 「都合のいい戦力化」とパート労働法改正の本意 ☆☆

 少し話は変わりますが、今年6月に国会で成立した「パート労働法改正」はご記憶でしょうか。
 施行は来年4月からですが、「職務」「人材活用の仕組み」「契約期間」のいずれも正社員と同じであるならば、すべての待遇についてパート労働者であることによる差別的取扱いをしてはならない――というふうに改められます。また、パート労働者全般について、賃金決定の際には正社員との均衡を考慮し、職務の内容・成果・意欲・能力・経験等を勘案することが努力義務化されます。

 会社側の立場に立てば、窮屈になる改正とも見えますが、法の趣旨は、

│「少子高齢化、労働力人口減少社会で、パート労働者が能力を
│ 一層有効に発揮することができる雇用環境を整備するため」
│(厚生労働省)

 というところにあります。意訳すれば、

│《全国の職場でパート労働者の「戦力化」が進むなか、
│ 都合のよい「戦力化」でパート労働者の能力や意欲を減退
│ させることのないように雇用のあり方に規制をかける》

 といったところになるでしょう。

 ひるがえって、会社ぐるみの不祥事をパート社員に責任転嫁させようとした老舗は、こうした社会経済動向の“風”を察知することもせず、小さな世界で利潤追求の日々を送ってこられたというなのだと察せられます…。


☆☆ 「働くことは生きること」 ☆☆

 雇う側も雇われる側も、「パートだから…」という消化不良の割り切りでお茶を濁していたら、戦力化などおぼつきません。
 当たり前の話ですが、パートにだって「働き者」としての魂はあります。会社としては、十把一絡げに安上がりの方便として遇したり、職場に流布しがちな露骨な身分意識を放置したりせず、公正な人事労務に徹することが求められるのだと思います。

   *     *

 ドラマ『ハケンの品格』の脚本を書いた中園ミホ氏の言葉を借りれば、「働くことは生きること」――なのですから。
(福島敏之)


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◆ 編集後記◆  
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精神障害等の労災補償請求件数が激増しており、請求件数のうち労災認定も25%に達しています。
業務との関連で発病する可能性がある精神障害は、ICD−10第X章「精神および行動の障害」のF0からF4に分類される精神障害です。このうちF3(気分〔感情〕障害)とF4(神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害)が概ね対象になります。
これらの発病の最大要因とされているのが、恒常的な長時間労働等の負荷による「疲労の蓄積」です。発症前1か月間に概ね100時間、または2か月間ないし6か月間にわたって、1か月あたり概ね80時間を超える時間外労働が認められる場合は、業務と発症の関連性が強いとされています。
長時間労働が〈恒常的〉にならないよう、休日の休養、平日の時間外のメリハリ、上司の気配りで環境を整備して、精神障害者の発生の防止に努めましょう。
なお、最近はうつ病から躁病、人格障害が増加傾向にあり、これも時代の流れとのことです。(白石)


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発行者    雇用システム研究所 代表 白石多賀子
     東京都新宿区新小川町9番5号畑戸ビル   
     アドレス:info@koyousystem.jp



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